少子高齢化や過疎化にともない、お墓参りに行けなかったり、跡継ぎがおらず無縁墓になってしまう心配から、近年は”離檀”を検討する人が増えています。
離檀する際に、注意しておくべきことは”離檀料”についてです。
知識がなく、高額な離檀料を言われるがままに支払ってしまったという方もいます。
お墓のことについて、周りの知人になかなか相談できず悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで、”離檀料の相場はいくら!?よくあるトラブル事例や解決法“を徹底解説します。
離檀を検討している人は、ぜひ参考にしてくださいね。
✅【コレ以上請求されたらヤバイ!】離檀料の相場っていくらなの?
✅【こんなときどうする!?】高額請求されたときの対処法!
✅【コレ知っておくと安心】スムーズに離檀するためのコツを伝授!
✅【改葬先のおすすめ5選!】お墓の移動先ってどこがあるの?
離檀料とは?
離檀料は、ご自身の置かれている状況により、支払うべきか、必要ないか決まります。
また、なぜ支払うのか、離檀料は何なのかを理解しておくことが大切です。
ここでは、離檀料の基礎知識や支払うべきかのチェックリストなどをご紹介します。
離檀料は何のために払うのか
離檀料は、何のために支払うかご存じでしょうか。
「地域やお寺との関係を円満にするため」に支払うと言われています。
もちろん、これまで供養してくれた感謝の気持ちも含まれていますが、お寺は、檀家からのお布施(寄付金)によって成り立っています。
離檀し寄付金が減ってしまうと、お寺の改修費用が出せなかったり、さまざまな地域行事に参加できなくなってしまい、結果として地域に還元できなくなってしまいます。
とくに、その地に住み続ける場合は、この意味をしっかりと理解しておく必要があります。
手切れ金&迷惑料
そもそも、離檀料とは、”檀家を抜けるときに,
お寺に支払うお布施”になりますが、「手切れ金」「迷惑料」と同じような意味合いです。
なぜ、檀家を抜けると迷惑がかかるのか不思議に思う方もいますよね。
お寺は、檀家からのお布施で改築などをしますので、檀家が減ってしまうと供養などのお布施料が値上がりしてしまいます。
また、地域によっては檀家の親睦会があり、檀家と揉めてしまうと、親睦会が主催の地域のお祭りに参加できなくなったり、意外なところで親族にも迷惑がかかります。
まったく地域とかかわりのない場所に住んでいるなら問題ないのですが、親族がいる場合は注意が必要です。
離檀料を支払う?支払わない?
離檀料は、契約時に契約書に記載がない限り、法律的に支払う義務が発生するものではありません。
しかし、ほとんどの人が支払う離檀料について、支払う必要があるのか、ないのか悩んでしまう人も多いでしょう。
①住職に先祖代々お世話になった
②ご自身または親族が寺院や護持会の役員をしていた
③家族や親族が住職と関りがある
④護持会の活動に参加したことがある
⑤離檀料を支払ってもよいと思っている
〇が0個:離檀料を支払う必要はない
〇が1~3個:支払わなくても問題ないが心配な場合は専門家に相談
〇が4個以上:支払った方が良い
あくまでも目安ですが、ぜひ参考にしてみてください。
離檀料を支払わないときの注意事項
離檀料を支払わなくても問題はないのですが、2000年以降に檀家になった人は注意が必要です。
檀家規約が段々と整備されはじめ、檀家規約に離檀料を明記する寺院が増えてきています。
檀家になった際にはよく見ていなかったが、記載があった・・・!ということもありますので、ご自身の檀家規約を必ず確認するようにしましょう。
離檀料の相場はいくら?
みなさんは、離檀料の相場はいくらくらいだと思いますか。
相場は、3万円~20万円くらいだと言われています。
ここでは、離檀料の相場について詳しく解説します。
法要1回~3回分が相場
離旦料は、1回のお布施が3万円~5万円くらいですので、3回分くらいの料金が相場です。
3万円から15万円くらいと考えるとよいでしょう。
地域や年収、お寺とのお付き合いの度合いにより変わりますが、適正金額を理解しておきましょう。
最高金額は20万円が妥当
離檀料の最高金額は、多くても20万円くらいが妥当です。
これ以上、高額請求をされてしまった場合は、注意が必要です。
本来、お寺側が金額を請求するものではなく、檀家側の御礼の気持ちをお布施としてお渡しするので、高額請求をされたり、払わなければ離檀させないという対応をされた場合は、専門家に相談するようにしましょう。
離檀料を高額請求されたときの対処法は?
離檀するときに多く起こるトラブルは、”高額請求によるトラブル“です。
お寺とのコミュニケーション不足が背景にはありますが、ここでは、離檀料を高額請求された場合の対処法についてご紹介します。
まずはお寺と話し合うことが大切!
まずは第三者を入れずに、お寺をしっかりと話し合いをもちましょう。
高額請求をされたときに感情的に話をしてしまっては、お寺との関係が悪化してしまうリスクがあるので、別日に話し合いの場を持ち、冷静に対処しましょう。
感謝の気持ちを伝えつつ、話し合いをすることで、お寺側も理解を示してくれる可能性があります。
檀家総代に相談する
檀家には、檀家をまとめる”檀家総代“という代表者がいます。
お寺と話し合いをして解決しなかったり、一人でお寺と話し合いをするのが不安・・・という人は、檀家総代にまず相談することも可能です。
檀家総代の方にもよりますが、話し合いがスムーズに進むよう手助けをしてくれる可能性があります。
宗派の本山に相談する
お寺側と話し合いをしても解決しない場合は、”宗派の本山“に相談する方法もあります。
お寺は、必ず宗派に属しています。
宗派には、お寺を総括する”本山”が必ずあり、各宗派の本山は離檀料を受け取ることをよしとしていないので、力になってくれるでしょう。
本山からお寺に直接指導してくれるので、話し合いがこじれることはありません。
弁護士/自治体/代行業者などプロに相談する
何をしても全く解決せず、先に進まない・・・という場合は、最終手段として弁護士や自治体などに依頼しましょう。
交渉や話し合いが苦手な人は、始めから離檀代行業者に依頼する方法もあります。
離檀交渉や墓じまいのすべてを担ってくれる代行業者は安心ですね。
墓じまいに関するトラブル事例を大公開!
では、実際に墓じまいに関するトラブルとはどのようなものがあるのでしょうか。
よくあるトラブル3選と効果的な対処法や解決方法についてご紹介します!
【事例①】200万円の高額請求をされローンを組まされた
遠方に住んでおり、お墓参りに行くのも大変だったのと、自分自身もこのお墓には入れないので離檀をお寺に相談したところ、300万円も請求されてしまい、払えないのであればローンを組むよう言われてしまいました。
300万円は高額ですし、ローンを組むよう言ってくるのはお寺側も悪質です。
墓じまいや離檀は勝手にはできませんし、お寺側が認めた印鑑が必要なので、きちんと話し合いの場をもつことが大切です。
話し合ってもお互いに同意しない場合は、第三者機関に相談しましょう。
【事例②】多額の永大供養料を請求された
お墓を撤去して、お寺で遺骨を永代供養して欲しいと相談したところ、
「一体30万円」掛かりますと言われました。
7体遺骨がありましたので、210万円も請求されました・・・。
永代供養の相場は一体5万円~上は100万円などさまざまなので、30万円が高額すぎるという訳ではありません。
ただ、何体遺骨があるかはきちんと調べてもらう必要があります。
お寺側がきちんと調べているのかどうか、書面などで確認しましょう。
【事例③】遺骨が宅配で送られてきた
兄妹もおらず、先祖のお墓の管理をしていたが、管理費の支払いができずに
いたところ、お寺側から支払ができないのなら離檀してもらうと、遺骨が宅配で
送られてきてしまいました・・・。
これは、お寺側から一方的に離檀されていしまったケースです。
そんなことあるの!?と思う方もいらっしゃいますが、離檀のトラブルは、金銭的なことだけではなく、精神的にも負荷がかかります。
お墓のことは状況が差し迫らないと前もって準備をすることは難しいかもしれません。
しかし、金銭面のこともありますので、将来的に管理が難しい場合は、早めに離檀、墓じまいを検討しましょう。
スムーズに離檀するためのポイントは?
ご紹介したように、離檀のトラブルは意外と多いものです。
では、もめることなくスムーズに離檀をするためにはどうしたらよいのでしょうか。
知っておくべき大切なポイントを3つご紹介します!
感謝の気持ちを伝える
まず、離檀の相談をする際は、離檀したいということを伝えるのではなく、はじめにこれまでの感謝の気持ちを伝えましょう。
お寺は、これまで先祖代々供養をしてくださった大切な存在です。
一方的なこちらの思いで、「〇月で離檀します」と伝えてしまうと、お寺側が不快な思いをしてしまいます。
そのような言い方をするのであれば、離檀料をと高額請求されてしまう可能性があります。
感謝の気持ちを忘れずに伝えるようにしましょう。
墓じまいや改葬でかかる費用を把握する
離檀料の相場を理解するだけではなく、それ以外にどのような料金が掛かるのかを把握しておきましょう。
たとえば、以下のような料金が掛かります。
〇お墓の撤去料:1㎡あたり10万円が相場
〇閉眼供養のお布施:3万円~5万円
〇新しいお墓の費用:普通のお墓であれば150万円~200万円
永代供養や樹木葬、散骨などはお求めやすいです。
親戚に相談しておく
自分よりお墓について詳しい年配の親族の方に相談し、味方につけておくことをおすすめします。
若い方が離檀したいと相談した際に、何もしらないと思ってお寺側が高額な離檀料を請求したりする場合もあります。
だいたいのお寺は理解してくれますが、トラブルになった際に、お寺のことを知っている親族が掛け合ってくれることもありますので、必ず事前に相談しておきましょう。
離檀料の渡し方は?
離檀料に納得した上で、いざ渡そうと思ったとき、どのように渡せばよいのか知らない方も多いのではないでしょうか。
離檀料を渡すときに注意すべきことは3点ありますのでご紹介します。
知っておくべき常識でもありますので、必ず確認しましょう。
袋/入れ方
離檀料は、お寺への感謝の気持ちでもあるので、必ずこの袋に入れなければいけないということはありません。
しかし、一般的には不祝儀袋や表に御布施と書かれた白い袋を使用します。
色のついた小袋などは使用しないようにしましょう。
また、お札は新札を入れます。シワのあるお札は失礼になりますので注意してください。
お札は表面にし、肖像面が上にくるように入れましょう。
表書き/裏書
表書きは、“御布施”か”離檀料”と記載しましょう。
離檀料が予め設定されているお寺であれば、離檀料と記載して問題ないでしょう。
また、その下にはご自身のフルネームを記載します。家族であれば、「~家」と記載します。
裏面には、①住所②電話番号③包んだ金額の3点を記載します。
金額については、記載しなくても問題はないですが、お寺の経理処理をする上で記載しておいた方がスムーズですので、配慮として記載しておきましょう。
金額の記入方法
離檀料の金額を記載する際は、ローマ字ではなく”漢数字“で記載をします。
漢数字は、一般的な一・二などではなく、以下のようなものをいいます。
〇壱萬圓
〇参萬圓
書き方としては、「金壱萬圓也」と記載をします。
お墓の引っ越し先の種類は?
最近は、お寺のお墓を”墓じまい”して、納骨堂や永代供養墓などに改葬する人が増えてきています。
また、お墓が遠方でお墓参りができない人は、自宅近くにお墓を引っ越しさせる人もいます。
そこで、お墓の引っ越し(改葬)について、どのようなモノがあるのか、内容やメリットなどをご紹介します。
改葬に悩んでいる人は、ぜひチェックしてくださいね。
寺院墓地
“寺院墓地”は、お寺にお墓をたてることです。
改葬であれば、自宅近くにたてる人が多いです。
離檀したけれど、また近くのお寺の檀家になるということです。
他の埋葬方法とは違って、お寺の維持費や管理費、お布施など、コストが掛かることが多いです。
また、お墓をたてる際も、金額はさまざまですが150万円~250万円くらいはかかります。
メリット:お墓の周りの環境整備をしてくれたり、供養をしてくれるから
コストは掛かるけれど安心ですね。
霊園墓地
“霊園墓地”は、基本的に民間の墓地になるので、石材屋さんが申し込みから契約まで行ないます。
最近はバリエーションが多く、一般的なお墓もあれば、樹木葬や永代供養墓などもあります。
予算や希望に合わせてえらぶことができるので人気がでています。
電車内でもよく広告を目にするのではないでしょうか。
メリット:民間主体なので、規約や料金がわかりやすく明記されていて、
安心感がありますね。
永代供養墓
“永代供養墓”とは、お寺や霊園などの供養塔に合祀します。
場所にもよりますが、骨壺をそのまま埋葬でき個別葬ができるところもあります。
お墓をたてるよりも安くできるのが特徴です。
個別葬であれば15万円~、合祀の場合は3万円~が相場です。
合祀は、他の御遺骨と一緒の埋葬になるので、再び他のお墓に引っ越しをすることはできないので、家族でしっかりと話し合った上で決めましょう。
メリット:他の埋葬方法に比べて安くできるのが最大のメリットだけど、
一度入ったら出られないから後悔しないように注意してくださいね。
納骨堂
“納骨堂”とは、遺骨を洗浄乾燥させて、骨壺のまま埋葬します。
個人用・夫婦用・家族用によって、金額も異なります。
納骨堂にも種類があり、ロッカー形式・建物の中にお墓を置く室内墓所・仏壇型などがあります。
都内には、自動搬送式もあります。
自動搬送式とは、普段は奥にしまわれている遺骨が、お墓参りのときにタッチパネルを操作すると、自動的に納骨箱が出てくるシステムです。
マンションタイプのお墓ともいわれています。
メリット:お墓をたてるより安価で納骨できますよ。個人用は50万円~、家族用は100万円~、自動搬送機は80万円~となります。
散骨
散骨は、遺骨を粉末にして、海や山、亡くなった人が好きだった場所にまく供養です。
遺灰が自然に帰るということで、”自然葬“ともいわれています。
ただ、散骨できない場所(私有地や公共施設敷地内など)もあるので、ルールをしっかりと守りましょう。
また、自治体によって、散骨を禁止する条例がありますので、散骨したい自治体のホームページなどで確認が必要です。
メリット:亡くなった方の意思を尊重できたり、お墓の継承問題がなくなるのはメリットですね。ただ、散骨はご自身で行なうとリスクもありますので、専門代行業者に相談することをおすすめします!
墓じまいの相談は”わたしたちの墓じまい”へ
離檀をして墓じまいするには、金銭面だけではなく、精神的にもかなり負荷がかかります。
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まとめ
“離檀料の相場はいくら!?よくあるトラブル事例や解決法“についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
離檀料は、お寺によってまちまちです。
檀家の方々が困らないように、離檀料を予め設定しているお寺もあれば、寄付にあたるのでとくに設定していないお寺もあります。
離檀料は、今までのお寺への御礼の気持ちですので、親族に必ず相談をした上で、納得した額を納めるようにしましょう。
また、離檀し墓じまいをしたあとの改葬先も、近年はさまざまな方法があるので、後悔しないように話し合って決めてくださいね。