お子様がヴァイオリンを習っていると、コンクールのことが気になってきますよね。この記事では、コンクールを探すうえでまず知っておきたい、主なこども向けヴァイオリンコンクールを5つご紹介します。
ヴァイオリンを習い始めると、気になってくるのが「コンクール」ですよね。コンクールは、日ごろの練習の成果を発揮し、評価してもらえる貴重な場です。また、コンクールへの参加を決めることで、レッスンのモチベーションも格段にアップします。
しかし、「どのようなコンクールがあるんだろう?」「うちの子にピッタリのコンクールはなに?」という疑問をもっている方もたくさんいます。
ヴァイオリンコンクールにはどんなものがあるのかを知りたい
我が子にピッタリのヴァイオリンコンクールを見つけたい
このようにお悩みの方へ向けて、この記事では、まず初めに知っておきたい主なヴァイオリンコンクールを5つご紹介します!
どのコンクールも非常に有名ですので、どれに参加することに決めたとしても素晴らしい経験ができるはず。コンクール探しの第一歩として、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※最新情報は、かならず各コンクールの公式サイトをご確認ください。
↓こども向けピアノコンクールについては、コチラをチェック!↓
有名なこども向けヴァイオリンコンクール5選
ヴァイオリンコンクールを探すうえで、まず初めに知っておきたい有名なコンクールは、次の5つです。
- 日本音楽コンクール
- 日本クラシック音楽コンクール
- 全日本学生音楽コンクール
- 全日本弦楽器コンクール
- 日本ジュニアヴァイオリンコンクール
1つずつご紹介します!
日本音楽コンクール
引用:https://oncon.mainichi-classic.net/
「日本音楽コンクール」は、毎日新聞社とNHKが主催しており、日本でもっとも権威のある音楽コンクールです。その歴史は非常に長く、1932年の第1回大会開催以降、すでに80回以上開催されてきました。ヴァイオリンを習っている人であれば、だれもが目指す頂だといえます。
ヴァイオリン部門の参加資格は「満15歳以上満29歳以下」であることです。そのため、中3以降に挑戦できるコンクールです。
日本音楽コンクールでは、年齢ごとの区分がされておらず、1区分しかありません。そのため、お子様は、成人しているほかの参加者と競い合う必要があります。中学生や高校生にとっては、かなり厳しい戦いになることが予想されます。
しかし、ハイレベルな戦いに身を置き、腕のあるほかの参加者の演奏に触れることは、かならず素晴らしい財産になるでしょう。
また、高水準な大会で自分の実力を試してみることによって、向上心やモチベーションを高く保てます。
日本音楽コンクールは、「ハイレベルなコンクールに挑戦したい!」という方にオススメです。
- 【参加資格】満15歳以上満29歳以下
- 【申込時期】6~7月ごろ
- 【開催時期】第1~3予選:9月ごろ、本選:10月ごろ
- 【会場】予選・本選ともに東京
- 【曲】課題曲
日本クラシック音楽コンクール
「日本クラシック音楽コンクール」は、日本で初めて自由曲制を導入した音楽コンクールです。審査は、予選・本選・全国大会を通してずっと「自由曲」で行われます。
音楽コンクールでは、多くの場合、課題曲によって審査が行われます。演奏曲の難易度や種類をある程度揃えることで、審査しやすくなるからです。
しかし、日本クラシック音楽コンクールでは、演奏者の個性や主張が見えやすい「自由曲」での審査を採用しました。自分で選んだ曲を演奏できるため、お子様はよりいっそう生き生きと参加できるでしょう。自分の好きな曲や得意な曲を選べるため、レッスンに行くのも今よりもっと楽しくなるかもしれません!
また、日本クラシック音楽コンクールは、全国各地で予選と本選を行っています。地方在住者でも遠方へ出向かなくてよいため、参加の負担も軽減できます。
- 【部門】幼児の部(3歳以上の未就学児)、小学校低学年の部、小学校中学年の部、小学校高学年の部、中学校の部、高校の部
- 【申込時期】6~11月ごろ
- 【開催時期】7~12月ごろ
- 【会場】全国各地
- 【曲】課題曲
全日本学生音楽コンクール
引用:https://gaccon.mainichi-classic.net/
「全日本学生音楽コンクール」は、毎日新聞社が主催している、学生のための音楽コンクールです。学生限定の音楽コンクールとしては日本最大規模で、音楽に携わっている多くの学生たちが、この大会での入賞を目指しています。
部門は、「小学校の部」「中学校の部」「高校の部」の3つに分けられています。ただし、小学校の部の参加資格は「4年生以上」なので、1~3年生は参加できません。
- 【部門】小学校の部(4年生以上)、中学校の部、高校の部
- 【申込時期】6~7月ごろ
- 【開催時期】地区大会予選:9月ごろ、地区大会本選:10月ごろ、全国大会:12月ごろ
- 【会場】地区大会:東京、大阪、北九州、名古屋、全国大会:横浜
- 【曲】課題曲
全日本弦楽器コンクール
引用:https://str.classicmusic.tokyo/
「全日本弦楽器コンクール」は、一般社団法人 日本音楽協会による全国規模の音楽コンクールです。
最大の特徴は、地区大会・ブロック大会において、「動画審査」と「会場演奏」の2つから好きなエントリー方法を選べることです!(地区大会の会場演奏は収録審査となります)
気軽に参加してみたい方や、本番のプレッシャーがまだ不安な方には、「動画審査」での参加がオススメ。自宅やいつものレッスンスタジオで、リラックスしながら実力を発揮できます。
反対に、会場演奏ならではの迫力・緊張感を楽しみたい方や、会場演奏のほうが実力を発揮しやすいという方は、「会場演奏」がオススメです。自分に合ったエントリー方法で審査してもらえるのが嬉しいですね。
そして、もう1つの特徴は、「日本クラシック音楽コンクール」と同じように、最初から最後まで自由曲で参加できることです! 自分の好きな曲や得意な曲、実力を存分にアピールできる曲を選んで、のびのびと演奏できます。
- 【部門】幼児部門、小学生低学年部門、小学生高学年部門、中学生、高校生
- 【申込時期】10~1月ごろ
- 【開催時期】地区大会:10~1月ごろ、ブロック大会:2月ごろ、全国大会:5月ごろ
- 【会場】地区大会・ブロック大会:全国各地、全国大会:東京
- 【曲】自由曲
日本ジュニアヴァイオリンコンクール
引用:https://edyclassic.com/18427/
「日本ジュニアヴァイオリンコンクール」は、未就学児~小学生までのお子様限定のヴァイオリンコンクールです。
特徴的なのは、参加者全員に認定証または賞状が付与されることです。1~6位相当に入賞できなくとも全員が参加の証をもらえるため、お子様の自信や達成感につながります。
さらに、参加者全員に審査員の方から後日講評が送られます。コンクールへ参加しっぱなしではなく、審査員の方からフィードバックをもらえることで、さらなる技術向上が期待できます。また、モチベーションアップにもつながるでしょう。
日本ジュニアヴァイオリンコンクールも、日本クラシック音楽コンクールや全日本弦楽器コンクールと同じように、最初から最後まで自由曲で参加できます! お気に入りの曲や最近練習している曲を極めることで、ヴァイオリン演奏をもっと好きになれるかもしれません。
- 【部門】2~12歳で年齢ごとに部門分け
- 【申込時期】1~3月ごろ
- 【開催時期】4月ごろ
- 【会場】東京
- 【曲】自由曲
ピッタリのコンクールはどれ?オススメコンクール早見表
ヴァイオリンコンクールにはさまざまなものがあり、それぞれに特色があります。そのため、お子様にピッタリのコンクールを見つけるのはとても難しいですよね。
そこで、シチュエーション・ニーズ別に、オススメコンクールをお伝えします!
「こんな人にはこのコンクールがオススメ!」というのが知りたい
このように考えている方は、ぜひ参考にしてみてください♪
未就学児のお子様には?
未就学児のお子様には、「日本ジュニアヴァイオリンコンクール」がオススメです。未就学児~小学生が対象のコンクールのため、運営スタッフさんもお子様の対応に慣れていますよ。
また、「日本クラシック音楽コンクール」「全日本弦楽器コンクール」にも幼児部門があります。
小学生のお子様には?
小学生のお子様には、「日本クラシック音楽コンクール」がオススメです。部門が2学年ごとに分かれているため、実力差が開きづらいのが魅力です。
また、動画審査に興味がある場合は「全日本弦楽器コンクール」、小学5~6年生でレッスン歴が長い場合は「全日本学生音楽コンクール」もよいでしょう。
緊張しやすいお子様には?
緊張しやすいお子様には、動画審査で参加できる「全日本弦楽器コンクール」はいかがでしょうか? 自宅やレッスンスタジオでいつもどおりに演奏するだけで、予選に参加できます。
「初めてだから、まずは気軽に参加してみたい!」という方にも、こちらのコンクールがオススメです。
地方在住の場合は?
地方在住の方には、全国各地で予選・本選が行われる「日本クラシック音楽コンクール」がよいでしょう。自宅の近くで予選・本選に参加できます(全国大会は横浜です)。
コンクール初参加の場合は?
初めての方には、「日本ジュニアヴァイオリンコンクール」がオススメ。審査員の方から全員に講評をもらえるため、次へつなげるモチベーションがアップします!
自由曲で参加したいときは?
自由曲でのびのび演奏したいなら、「日本クラシック音楽コンクール」「全日本弦楽器コンクール」「日本ジュニアヴァイオリンコンクール」がよいでしょう。いずれのコンクールも、最初から最後まで自由曲で参加可能です!
難易度の高いコンクールは?
1難易度の高いコンクールで実力を試したい15歳以上の方は、「日本音楽コンクール」に挑戦してみるとよいでしょう。高いレベルで自分の腕前を試すことができます。
15歳未満で、難易度の高いコンクールへトライしたい方には「全日本学生音楽コンクール」がオススメです。
こども向けヴァイオリンコンクールに関するよくある質問
こども向けヴァイオリンコンクールを探していると、さまざまな疑問がわいてきますよね。今回は、よくある4つの質問について解説していきます。
コンクールに参加するメリットは?
ヴァイオリンコンクールに参加すると、日々のレッスンのモチベーションがアップします。なぜなら、「コンクール」という目標ができるからです。
また、同世代のほかの参加者や、年上の参加者の演奏を聴くと、よい刺激をもらえます。
コンクールの参加費用は?
ヴァイオリンコンクールの参加費用の目安は、以下のとおりです。
- 予選:8,000~15,000円程度
- 本選・全国大会:15,000~20,000円程度
コンクールの参加方法は?
ヴァイオリンコンクールの参加方法として、よくあるものは以下のとおりです。
- Webフォームから申込
- メールで申込
コンクールの探し方は?
参加するコンクールを決める際には、まず参加資格を確認しましょう。その次に、日程や会場を確認して、ムリなく参加できるかどうかを検討します。
そのうえで、各コンクールの特色をチェックして、自分に合ったコンクールを見つけるとよいでしょう。
コンクールに参加して、ヴァイオリンライフをもっと豊かに!
ここまで、主なヴァイオリンコンクールを5つご紹介しました。
日本国内には、さまざまなヴァイオリンコンクールがあり、ここでご紹介したコンクールはほんの一部に過ぎません。
ぜひいろいろなコンクールを探して、自分にピッタリのコンクールを見つけてくださいね。
この記事が、そのための一助となれば幸いです。
それでは、楽しく充実したヴァイオリンライフをお送りください♪