あなたは、忌み言葉(忌み字)をご存知でしょうか。
結婚式における忌み字・忌み言葉とは、結婚式で使うのに相応しくない言葉のことです。
結婚式には、親戚から友達まで多くの人々が参加します。
忌み字や忌み言葉を気にする方がいた場合、うっかり使っただけでその場が凍りついてしまうなんてことにもなりかねません。
結婚式で行うスピーチや花嫁の言葉、結婚式で流すムービーでは、忌み言葉を使用しないよう細心の注意を払う必要があります。
この記事では、結婚式で使ってはいけないさまざまな忌み言葉を解説していきます。
結婚式に出席する予定のある方は、ぜひ参考にしてくださいね。
忌み字・忌み言葉3選
それでは、早速3種類の忌み字・忌み言葉について解説を行なっていきます。
【忌み字・忌み言葉1】死や苦しみを想わせる言葉
1つ目の忌み字・忌み言葉は、死や苦しみを想わせる言葉です。
こちらは有名な忌み言葉のひとつで、代表的な例としては四(=死)や九(=苦)などが挙げられます。
そのほか「悪い」、「負ける」などのネガティブなイメージが強い言葉も避けるのが無難です。
こうしたネガティブなワードを何度も聞いていると、なんとなく暗い気持ちになってしまいますよね。
結婚式は明るいイベントですので、暗い言葉も極力避けるようにしましょう。
結婚式で避けるべき死や苦しみ関連の言葉の例としては、以下のようなものが挙げられます。
【忌み字・忌み言葉2】別れを思わせる言葉
2つ目の忌み字・忌み言葉は、別れを思わせる言葉です。
一生寄り添い合うことを誓う結婚式において、「別れ」を連想させる言葉は禁句となります。
「別れる」「去る」などはもちろん、「短い」「縮まる」などのワードも「結婚生活が短くなること」を想起させるので避けましょう。
そのほか、「終わる」「消える」という言葉や、「亡」という字が入った漢字のある言葉(「忙しい」、「忘れる」など)も結婚生活の終わりを連想させるため避ける必要があります。
「忙しい」や「忘れる」のような忌み言葉は、言葉を置き換えるほか、ひらがなにすることでも対処可能です。
別れを連想させる忌み言葉の主な例としては、以下のようなものが挙げられます。
【忌み字・忌み言葉3】重ね言葉
3つ目の忌み字・忌み言葉は、重ね言葉です。
重ね言葉とは、「しばしば」や「だんだん」、「ますます」といったように同じ言葉を2回繰り返す言葉のことです。
同じ言葉を繰り返すことで、結婚を繰り返す再婚を連想させてしまうのが理由です。
「だんだん」は「次第に」、「ますます」は「もっと」など、別の言葉に置き換えましょう。
なお、こちらの重ね言葉の場合はポジティブな言葉への修飾であれば許容されるケースもあります。
例としては、「ますますのご繁栄をお祈りします」のような言葉です。
なお、忌み言葉に対する解釈は人によってもさまざまです。
そのため、できる限り避けるようにするのがベターでしょう。
結婚式で避けるべき重ね言葉の例としては、以下のようなものが挙げられます。
忌み言葉を使ってしまった際の対処法
忌み言葉は非常に数が多いため、何気ない会話の中で使ってしまわないとも限りません。
うっかり忌み言葉を使ってしまった時や、ほかの参加者に指摘された際には、すぐに「失礼いたしました」と謝罪しましょう。
また、忌み言葉を使ってしまうことがないように話す話題はできるだけ明るいものにしましょう。
結婚式における忌み言葉にはネガティブなワードが多いため、プラスの話題について話し続けることで自然と忌み言葉を回避しやすくなりますよ。
まとめ
この記事では、結婚式で使用するのに相応しくない忌み字・忌み言葉を解説しました。
ここで解説した主な忌み字・忌み言葉は以下の通りです。
- 死や苦しみを想わせる言葉
- 別れを思わせる言葉
- 重ね言葉
結婚式における忌み字・忌み言葉にはさまざまなものがあります。
中には日常的によく使用される言葉も数多くあるため、うっかり使ってしまわないか不安になりますよね。
忌み言葉を使用しないようにするためには、事前にどんな言葉がNGなのかを知っておくことが重要です。
結婚式の参加前には、この記事で忌み言葉を確認するようにしましょう。
また、万が一忌み言葉を使用してしまった際には、ごまかそうとせず素直に謝罪することが大切です。
スピーチの原稿を書いている際などに「この言葉は使って大丈夫かな?」と不安になったら、今回の記事を参考にしてみてくださいね。