小学生が取得できる資格や検定10選を紹介していきます。
小学生でも取得可能な資格や検定は多岐にわたります。
受験者には認定証や合格証、賞状などが授与され、子供たちにとって大きな誇りとなることでしょう。
この記事では、英検や漢検といった一般的なものから、音楽技能検定や妖怪検定など、10種類を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
小学生からとれるおすすめの資格・検定10選
小学生からとれるおすすめの資格・検定10選は以下の通りです。
- 日本漢字能力検定(漢検)
- 実用数学技能検定(算数検定)
- 音楽技能検定
- 実用英語技能検定(英検)
- 実用理科技能検定
- ジュニア・プログラミング検定
- ニュース時事能力検定
- タイピング技能検定
- 境港妖怪検定
- けん玉検定
それぞれ詳しく紹介していきます。
日本漢字能力検定(漢検)
出典:日本漢字能力検定(漢検)
小学生からとれるおすすめの資格・検定の1つ目は、日本漢字能力検定(漢検)です。
漢字検定は、日本漢字能力検定とも呼ばれ、漢字の理解力を評価する資格試験です。
文字の読み書きだけでなく、文章の中で適切に使える能力も測定します。
日本では漢字が日常生活に欠かせない存在であり、一生涯にわたって使用されます。
そのため、漢字検定で獲得した知識は、進学や就職においても有利になるでしょう。
漢字検定には12段階のレベルがありますが、小学生が受験する際の目安や合格基準は、公式サイトで確認できます。
級 | レベル | 対象となる漢字数 | 合格基準 |
10級 | 小学1年生修了レベル | 80字 | 約80% |
9級 | 小学2年生修了レベル | 240字 | 約80% |
8級 | 小学3年生修了レベル | 440字 | 約80% |
7級 | 小学4年生修了レベル | 642字 | 約70% |
6級 | 小学5年生修了レベル | 835字 | 約70% |
5級 | 小学6年生修了レベル | 1,026字 | 約70% |
4級 | 中学在学レベル | 1,339字 | 約70% |
出典:日本漢字能力検定「各級の出題内容と審査基準」
日本漢字能力検定「採点基準と合格基準」
実用数学技能検定(算数検定)
小学生からとれるおすすめの資格・検定の2つ目は、実用数学技能検定(算数検定)です。
算数検定(実用数学技能検定)は、年間37万7000人の受験者を抱える人気の資格で、特に小中高生が増加傾向にあります。
受験は年3回(4月、7月、10月または11月)行われています。
この検定の最大のメリットは、子供たちの学年や年齢に関係なく算数・数学の能力を向上させることができることです。
学校で定められている学習指導要領は、例えば「小学2年生なら九九を覚える」といったように、学年ごとに学ぶべき内容を定めています。
しかし、この指導要領はあくまで指針であり、幼稚園児が九九を学ぶことが禁じられているわけではありません。
算数は基本的には段階的に学習する必要がありますが、学年や年齢に関わらず、適切な進度で学ぶことができる科目です。
音楽技能検定
出典:音楽技能検定
小学生からとれるおすすめの資格・検定の最後は、音楽技能検定です。
音楽技能検定は日本音楽協会によって行われる試験で、音楽における実技だけでなく楽典やソルフェージュ(楽理)も学べるように設計されています。
この検定は、コンクールの順位とは異なり、自身の実力を客観的に把握できる独自の基準による評価が行われます。
10級から1級まである音楽技能検定は、8級から実技と学科に分かれます。
引用:オンキョウ
ピアノの音楽技能検定における10級は、ピアノを始めて1年ほどの初心者向けの級です。
公式サイトでは模範演奏も提供されており、初心者の方でも安心して取り組めます。
9級までは初心者向けの曲が中心で、ピアノを習い始めたばかりの方にも取り組みやすい内容です。
8級では、プルグミューラーの25の練習曲など、通常のピアノ教室で学ぶような少し難易度の高い曲が登場。
3級以降は、音楽大学や音楽高校を目指す上級者向けの内容となります。
模範動画も有名なピアニストの演奏に切り替わり、その演奏を参考に自分の演奏方法を考えることも重要になってきます。
実用英語技能検定(英検)
出典:実用英語技能検定(英検)
小学生からとれるおすすめの資格・検定の3つ目は、実用英語技能検定(英検)です。
英検は日本英語検定協会が実施する英語技能検定で、「実用英語技能検定」という正式名称です。
最近では、進学制度が実用的な英語力を持つ生徒を重視する方向に変わっています。
具体的には、英検3級は高校入試の優遇、準2級は大学入試の優遇、2級以上では大学の単位認定が得られます。
準1級から1級では公務員試験での加算もあり、社会での評価につながる大きなメリットがあります。
英検では小学生が主に5級と4級を受験しています。
語学は徐々に積み重ねていくものですので、難易度の高い級からではなく、まずは5級から挑戦するのが良いでしょう。
5級でも約600単語の語彙力が必要で、中学初級程度のレベルとなります。
英語力の基盤を作りたいのであれば、一つずつレベルを上げていくことをおすすめします。
実用理科技能検定(理科検定)
小学生からとれるおすすめの資格・検定の4つ目は、実用理科技能検定(理科検定)です。
理科検定は日本理科検定協会によって実施される理科学習の試験で、理科に興味を持つ人を増やすことを目的としています。
この検定は小学1年生から高校応用レベルまで幅広い内容をカバーしており、1級から11級までの段階があります。
受験者は自分の目標や実力に合わせて受検できるのが特徴です。
試験問題は文部科学省の学習指導要領を基に作成されており、教科書の内容と共通する部分が多いため、学校の理科の予習や復習にも役立ちます。
長期的な視点から見ると、理科検定の勉強は高校受験や大学受験における理科系科目の点数向上にも繋がると考えられます。
ジュニア・プログラミング検定
小学生からとれるおすすめの資格・検定の5つ目は、ジュニア・プログラミング検定です。
ジュニア・プログラミング検定は、Scratchというプログラミング言語を使用してプログラミングスキルを評価し、その能力を証明・認定するものです。
2020年からプログラミング教育が小学校で必修化され、中学・高校受験においては、プログラミング検定合格者を優遇する学校も既に存在しています。
今後は中学校でも必修化され、さらに来年度には高校でも必修化される予定です。
この検定に合格した経験や資格取得は、将来の良い機会につながる可能性があります。
ニュース時事能力検定
出典:ニュース時事能力検定
小学生からとれるおすすめの資格・検定の6つ目は、ニュース時事能力検定です。
ニュース時事能力検定(ニュース検定)は、時事問題の理解力を評価する試験です。
学歴、年齢、性別、国籍に関わらず、小学生から高齢者まで受験できます。
この検定は、小学校や中学校の社会科で学んだ地理や歴史に関する知識を活かすことができます。
合格率は、5級が約90%、4級が約80%、3級が約60%、準2級が約40%、2級が約45%、1級が約10%です。
ニュース検定を通じて身につく「時事力」は、学校での学びだけでなく、就職活動やビジネスにも役立ちます。
タイピング技能検定
出典:タイピング技能検定
小学生からとれるおすすめの資格・検定の7つ目は、タイピング技能検定です。
イピング技能検定イータイピング・マスターは、日本最大級のタイピング練習サービスを提供するイータイピング社が実施している検定試験。
受験者の13.12%は中学生以下で、小中学生も多く挑戦しています。
自宅のパソコンからも受験可能であり、慣れた環境で試験を受けることが可能です。
また、問題の漢字には読みがながついているため、小学生でも安心して受験できます。
この検定は8級から特急までの9段階のレベルが設定されています。
公式サイトでは、各級の模擬試験を無料で受けることができますよ。
境港妖怪検定
出典:境港妖怪検定
小学生からとれるおすすめの資格・検定の8つ目は、境港妖怪検定です。
境港妖怪検定は、妖怪の権威である水木しげる先生の妖怪に関する研究を通じて、妖怪に関する知識を深めることを目的としています。
合格すると「妖怪博士」として公式に認定されます。
この検定は境港市に関連する初級、中級、上級の3つのレベルがあり、水木しげる先生にゆかりのある境港市や調布市に関する知識も問われます。
初級の合格者データを見てみると、驚くべきことに最年少は4歳、そして最高齢は80歳となっています。
これはまさに国民的な検定と言っても過言ではありませんね。
けん玉検定
出典:けん玉検定
小学生からとれるおすすめの資格・検定の9つ目は、けん玉検定です。
けん玉検定は公益社団法人「日本けん玉協会」によって実施される検定試験です。
最近けん玉を始めた趣味の方や上達を目指す方にとって、けん玉検定は良い目標となります。
まずは「日本けん玉協会」への入会が必要です。
入会しないと試験を受けることができませんので、まずは日本けん玉協会に入会しましょう。
けん玉検定の難易度は、級や段によって大きく異なります。
一番初級の10級は特に簡単で、けん玉の経験がある人ならほとんど失敗しないレベルです。
試験の方法は、10回のチャレンジの中で特定の技を規定回数成功させることで合否が決まります。
小学生の間に資格や検定を取っておくメリット
小学生の間に資格や検定を取っておくメリットは以下の通りです。
- 達成感が湧く
- 学習に成果が現れることで、学習意欲が高まる
- 資格証明書や合格証を手にし、自信を持つことができる
それぞれ解説していきます。
メリット①達成感が湧く
小学生の間に資格や検定を取っておくメリットとしては、達成感が湧くことです。
試験に合格することで、子供たちは目標を達成したという満足感を得ることができます。
この達成感は自信を高め、自己価値感を向上させることができます。
メリット②学習に成果が現れることで、学習意欲が高まる
小学生の間に資格や検定を取っておくメリットとして、学習に成果が現れることで、学習意欲が高まることも挙げられます。
資格や検定を取得するために学習を継続することで、子供たちは自身の努力が実を結ぶことを実感しやすいでしょう。
このような成果を目にすることで、将来の学習への意欲が高まり、新たな学習への取り組みにも積極的に取り組むことことができます。
メリット③資格証明書や合格証を手にし、自信を持つことができる
小学生の間に資格や検定を取っておくメリットとしては、資格証明書や合格証を手にし、自信を持つことができることも挙げられます。
取得した資格や検定の証明書は、子供たちに自身の能力や取り組みを示すものとなります。
これによって、自己肯定感が向上し、将来の目標に対する自信を持つことができるでしょう。
小学生からでも取得できるおすすめ検定10選【まとめ】
今回は、英検や漢検といった一般的なものから、音楽技能検定や妖怪検定など、10種類を紹介しました。
初めは簡単な検定から始めて、少し勉強すれば合格できる楽しい体験をすることが重要です。親子で学習することも良い方法ですよ。
目標を見つけ、達成するために努力することが大切ですので、成果が目に見える形で現れることで、検定や資格取得の良さを実感できます。
こうした体験を重ねることで、今頑張れば後で結果がついてくることがわかり、学習面でもポジティブな影響が期待できます。